亜鉛めっき 
クロメート/ユニクロ/黒色クロメート/緑色クロメート
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鉄の防錆防食に優れた亜鉛めっき


亜鉛めっきの特色

▼鉄と亜鉛めっきの腐食の違い(図.1)
鉄(表面処理なし)

▲全体的に赤く錆び付く。
亜鉛めっき(ユニクロ)

▲亜鉛がなくなると赤錆が発生。
 亜鉛めっきは、鉄鋼の「防錆、防食」を目的とした表面処理の代表的なものです。

 鉄よりも亜鉛はイオン化傾向が大きいですが、亜鉛は空気中の酸素と反応し表面に酸化皮膜を作るため、鉄そのままよりも亜鉛めっき被膜に覆われたものの方が防錆力があります(図.1参照)

 また、亜鉛めっきの表面が傷ついたり、部分的に腐食が進み下地の鉄が露出しても、イオン化傾向が大きい亜鉛皮膜がアノード、下地の鉄がカソードとなり、鉄よりも先に亜鉛が溶解するので、下地の鉄は腐食されません。
 ただし、亜鉛被膜の腐食が進み、亜鉛の電気化学的な防食作用が及ばなくなるまで下地の鉄が露出してしまうと、鉄の腐食が始まり、赤さびが発生します。

 逆に素地が鉄で皮膜が銅−ニッケルの場合、皮膜が完全に素地を被覆してる状態ならば、銅−ニッケル金属と同じ耐食性を得る事ができますが、皮膜が傷ついたりピンホールなどによって下地が露出すると、耐食性は劣化します。
 これは、イオン化傾向の小さい銅−ニッケル被膜がカソードとなり、イオン化傾向が大きい鉄がアノードとなって、下地の鉄が溶解してしまうからです。下地の鉄の腐食が進んで皮膜との間に隙間ができると、銅−ニッケル皮膜は腐食されぬまま、剥離してしまいます。

 亜鉛めっきのような防食作用をもつ金属被膜のことを「犠牲アノード型被膜」と言い、銅−ニッケルめっきのような防食作用をもつ金属被膜のことを「バリアー型被膜」と言います(図.2参照)

犠牲アノード型被膜バリアー型被膜の腐食の進む様子(図.2)
 つまり、他のめっきと比べ亜鉛めっきが防錆力に優れている理由は、イオン化傾向の差から生じる亜鉛金属の犠牲的な防食作用があるからといえます。
 しかし、いくら防錆力に優れているとは言え、電気めっきで得られる亜鉛皮膜は薄く、耐食性に劣るため、通常亜鉛めっきのみで仕上げることはありません。
 後処理として、それぞれの用途にあったクロメート処理を施して、耐食性を向上させます。


各種クロメート処理

 亜鉛めっきそのままの皮膜では、変色などの外観上の問題や、耐食性に劣るため、後処理として様々なクロメート処理を行います。
 クロメート処理の目的は、亜鉛皮膜の変色防止及び装飾、また、皮膜の耐食性を高める事です。
 各クロメート処理で得られた皮膜は、その皮膜の組成から、耐食性に違いが出ます。
 ユニクロ(光沢クロメート)は「青味のある銀色」で綺麗な色ですが、「虹色を帯びた金色」のクロメート(有色クロメート)皮膜の耐食性と比べると、劣っており、塩水噴霧試験等の結果では、倍以上の時間差がでます。
 耐食性の強弱を表すと、光沢クロメート有色クロメート黒色クロメート緑色クロメート、の順になります。
 各種クロメート処理の色調と防錆力については、下記の(表.1)を参照してください。

▼各種クロメート処理の特徴(表.1)
後処理色調防錆力サンプル表示
光沢クロメート(ユニクロ)青みがかった銀色
有色クロメート(クロメート)虹色を帯びた金色
黒色クロメート艶のある黒色
緑色クロメート深い緑色


当社にて処理可能な大きさ、重量等

 当社の亜鉛めっきラインは、すべて手作業で行っているため、少量多品種の製品でも、お客様のニーズにきめ細かく対応いたします。
 当社にて処理可能な品物の大きさや重量等は、下記の(表.2)を参照してください。
▼処理可能な大きさ(表.2)
後処理処理槽大きさ(mm)
横幅×縦×深さ
最大重量(Kg)適応素材
ユニクロ(光沢クロメート)600×400×600〜100Kg 一般的に最も適応する素材は、鉄。
銅、真鍮、ステンレスにも適応。
アルミは一般的に不適応。
クロメート(有色クロメート)700×350×500〜100Kg
黒色クロメート900×550×600〜100Kg
緑色クロメート400×400×500〜50Kg

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 当社「亜鉛めっき」を御採用賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。    


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