c)品質・性質

3)寸法・形状
3300 寸法許容差
dimentional tolerance
 寸法において、規定された基準値と規定された限界値との差。
参考 JIS H 3300の寸法許容差には等級として、普通級とより厳しい特殊級がある。
3301 呼び径
nominal diameter
 配管用管材の外径を表すために用いられる呼び方。
参考 JIS H 3300に規定されている配管用銅管(C 1020・C 1220)の呼び径を、次に示す。
3302 基準外径
standard outside diameter
 配管用管材において、呼び径に対して決められた基準となる外形寸法。
3303 平均径
average diameter
 管又は丸棒の任意の断面において測った最大外径と最小外径との平均値。
参考 管の場合は、最大内径と最小内径との平均値をいうこともある。
3304 真円度
circulality
 管の場合は、任意の断面において測った最大外径と最小外径との差の指定外径に対する割合。  丸棒及び線の場合は、任意の断面において測った最大径と最小径との差。
3330 平板のひずみ
flatness
 平板状製品の平らさの程度。
参考1. 圧延方向に垂直にでる波打ちのこと。
2.JIS H 3100に規定されているひずみの測定方法は、次のとおりである。
3331 板条の中高(なかだか)
sheet crowns
 板及び条の中央部と耳部との厚さの差。
参考 通常、ワークロールのたわみによって板の中央部が厚くなること。
3332 端伸び
edge waves
 板及び条の幅端部が平たんでなく、凹凸が認められる状態の総称、又は度合い。
参考 幅端部が繰り返し波打つのが特徴である。また、中央部が伸びることがあり、それを中伸び(center waves)という。
3334 カール
curls
 条の長さ方向のそり。
参考 [巻きくせ]のこと。
3335 ガッター、クロスボウ
gutters : cross bows
 条の幅方向のわん曲で、幅端部のそり上がる状態の総称、又はそのときのそりの度合い。
参考 [幅ぞり]ともいう。
3336 エッジドロップ
edge drops
 幅方向の板厚において、両端付近に生じる急に薄くなった部分。
3337 曲がり
bend : camber
 条、管及び棒の真直度を表す量。
参考1. 全長又は規定の長さに対する弧の深さをいい、[mm]単位で表す。
2.伸銅品のJISでは、JIS H 3260以外の規格に適用されている。
3.条の長さ方向に対する幅方向の曲がり変位を条の曲がり(edgewise curvature)といい、一方向の曲がりと蛇行とがある。
3338 ツイスト
twists
 条のねじれ。
3339 バリ
burr
 スリット、せん断、打抜き、のこ(鋸)切断などの作業によって切断部に生じる薄い突起。
参考 [かえり]ともいう。