401 |
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直流法 |
direct current anodizing |
直流によって陽極酸化処理をする方法。 |
402 |
交流法 |
alternating current anodizing |
交流によって陽極酸化処理をする方法。 |
403 |
交直重畳法 |
process of superimposed direct current on alternating current |
交流に直流を重畳して陽極酸化処理をする方法。 |
404 |
定電流法 |
constant current anodizing |
電流を一定に保ちながら陽極酸化処理をする方法。 |
405 |
定電圧法 |
constant voltage anodizing |
電圧を一定に保ちながら陽極酸化処理をする方法。 |
406 |
不完全整流法 |
imperfectly-rectified current anodizing |
整流波形の一部に非整流波形を加えた電流を用いて陽極酸化処理をする方法。 |
407 |
PR法 |
periodic reverse electrolysing |
周期的に電流又は電圧の極性を反転させて電解する方法。電流反転法ともいう。 |
408 |
パルス法 |
pulse anodizing |
パルス波形を用いた電解方法。電流回復現象によって、高い電流密度で電解ができる。 |
409 |
しゅう酸皮膜 |
oxalic acid anodic oxide coating |
しゅう酸水溶液で陽極酸化処理した皮膜。日本で最初に工業化された陽極酸化法 |
410 |
硫酸皮膜 |
sulphuric acid anodic oxide coating |
硫酸水溶液で陽極酸化処理して生成した皮膜。 |
411 |
クロム酸皮膜 |
chromic acid anodic oxide coating |
クロム酸水溶液で陽極酸化処理して生成した皮膜。 ベングーフ・スチュアート法が工業的に最初に行われた。主に航空機に用いられる。 |
412 |
りん酸皮膜 |
phosphoric acid anodic oxide coating |
りん酸水溶液で陽極酸化処理して生成した皮膜。 |
413 |
混酸皮膜 |
mixed acid anodic oxide coating |
2種類以上の無機酸又は有機酸を混合した水溶液で陽極酸化処理して生成した皮膜。 |
414 |
硬質皮膜 |
hard anodic oxide coating |
主として低温で陽極酸化処理して生成した硬質の皮膜。 |
415 |
コイルアルマイト |
coil anodizing |
線、条などの長尺の素材を巻き取りながら連続して陽極酸化処理する方法。 |
416 |
かごアルマイト |
basket anodizing, barrel anodizing |
リベットのような小物部品を穴のあいたかごの中に入れて行う陽極酸化処理。アルミニウム部品はかごに押し付けられて陽極となる。電解液は部品の間を循環する。 |
417 |
光輝皮膜 |
bright anodic oxide coating |
高純度アルミニウムや光輝アルミニウム合金を光輝仕上げ後、つやを失わずに得られた皮膜。 |
418 |
自然発色皮膜 |
self-colour anodic oxide coating, integral colour anodic oxide coating |
陽極酸化処理だけで発色させた皮膜。素材の組成、材質によって発色させる合金発色皮膜及び電解浴、電解条件によって発色させる電解発色皮膜がある。 |
419 |
電解着色皮膜 |
electrolytically coloured anodic oxide coating |
多孔性皮膜を生成後、金属塩を溶解した浴中で電解を行って、金属又は金属化合物を皮膜の微細孔内に析出させ着色した皮膜。 |
420 |
多孔質皮膜 |
porous anodic oxide film, porous anodic oxide coating |
無数の微細孔をもつ層とその下のバリヤー層で形成された皮膜。酸化皮膜に対して溶解能力のある電解質によって生成される。 |
421 |
バリヤー皮膜 |
barrier layer anodic oxide film, barrier layer anodic oxide coating |
バリヤー層だけで形成された皮膜。酸化皮膜に対して溶解能力のない電解質によって生成される。 |
422 |
機能皮膜 |
functional coating, coating with special property |
従来から知られている機能を著しく向上させた皮膜。又は新たな機能を付与した皮膜。高硬度皮膜、磁気皮膜、潤滑性皮膜、選択吸収皮膜などがある。 |
423 |
可とう性皮膜 |
flexible anodic oxide coating |
特殊な液中で、主として交流法によって陽極酸化処理して生成した、ひび割れの出にくい皮膜。 |
424 |
染色 |
dyeing, colouring |
陽極酸化皮膜の多孔性を利用した、染料の吸着による皮膜の着色。 |
425 |
染色性 |
dye-affinity |
陽極酸化皮膜の染色のしやすさ。 |
426 |
染着力 |
dyeing-capacity, dyeing power |
染料の染着する能力。 |
427 |
浸せき染色 |
dip dyeing |
染色液に処理物を浸せきして染色する方法。 |
428 |
吹付け染色 |
spray dyeing |
染色液を処理物に吹き付けて染色する方法。普通は型紙を使って模様付けなどをする。 |
429 |
塗布染色 |
daub dyeing |
はけ又は布などを使用して染色液を処理物に塗り付けて染色する方法。 |
430 |
中抜き染色 |
dyeing except inside |
容器の外面だけを染色して内面を染色しない方法。 |
431 |
写真焼付け法 |
photo-printing |
未封孔陽極酸化皮膜上に感光性物質を利用して、写真焼付けを行い染め分ける方法。 |
432 |
印刷染色法 |
direct printing |
未封孔陽極酸化皮膜上にスクリーン印刷、オフセット印刷などによって染料を含有したインキで直接印刷して染め分ける方法。 |
433 |
転写染色法 |
heat transfer printing |
染料を含有したインキで印刷したシートを未封孔陽極酸化皮膜上に熱圧着させ、染料を皮膜中にしみ込ませて染め分ける方法。 |
434 |
脱膜 |
removing of coating, stripping of coating |
陽極酸化皮膜又は塗膜の除去。 |
435 |
脱色 |
bleaching |
漂白剤などによる、染色物の色の除去。 |
436 |
色止め |
dye-fixing treatment |
金属塩水溶液に浸せきして染料の固着を行う処理。一般に約60℃以上で処理する。 |
437 |
封孔処理 |
sealing of anodic oxide coating |
陽極酸化によって生成した多孔性皮膜の微細孔を封じ、耐汚染性、耐食性などの物理的、化学的性質を改善する処理の総称。水蒸気封孔、沸騰水封孔、低温封孔などがある。 |
438 |
水和封孔処理 |
hydro-thermal sealing, sealing by hydration |
加圧水蒸気又は沸騰水によって、水和反応をさせて行う封孔処理。 |
439 |
水蒸気封孔処理 |
steam sealing |
加圧水蒸気中で行う封孔処理。 参考 一般に0.3〜0.6MPa の圧力で行う。 |
440 |
沸騰水封孔処理 |
boiling water sealing, hot water sealing |
沸騰状態又はそれに近い温度の水に浸せきして行う封孔処理。これに少量の無機及び/又は有機化合物を添加して行う場合もある。 |
441 |
ニッケル塩封孔処理 |
nickel sealing |
封孔液にニッケル塩(主に酢酸ニッケル)及びほう酸を添加して行う水和封孔処理。 |
442 |
重クロム酸塩封孔処理 |
dichromate sealing, chromate sealing |
重クロム酸塩溶液中で行う封孔処理。耐食性を高めるために用いる。重クロム酸カリウム、又は重クロム酸ナトリウムが使われる。 |
443 |
電流回復現象 |
current recovering phenomenon |
陽極酸化の際に急激に電圧を下げると、電流はほとんど流れなくなるが、しばらくすると電流を回復し、その電圧に相当した定常電流値を示す現象。 |
444 |
硫酸回収法 |
sulphuric acid recovery system, sulphuric acid regeneration system |
老化した硫酸電解液から、膜を用いて溶液中の硫酸を回収する方法。又は溶存アルミニウムなどを除去し、液組成の調整をして電解液として再利用する方法。 |